いまやサロンと同じ程度の仕上がりが満足できる家庭用脱毛器。
恥ずかしやり屋さんやめんどくさがり屋さんのムダ毛処理には強い味方ですよね。
現在の家庭用脱毛器はレーザー脱毛と光脱毛の2つが主流となっていますが、どちらもどういう仕組みで脱毛しているのかが気になります。
実はどちらも基本的には同じメカニズムのようですが、その効果や使いやすさなどは大きく異なるようです。
そこで今回は家庭用脱毛器がどのような仕組みで脱毛していくのか、詳しくご紹介したいと思います!
脱毛器の基本的な仕組み
数ある脱毛器の中でも、ムダ毛の元となる毛乳頭(もうにゅうとう)に働きかけて脱毛できるのは「レーザー脱毛」と「光脱毛」の2種類です。
同じような毛を抜く脱毛法に「ムダ毛を毛抜きでつまんで抜いていく方法」もありますが、毛抜きでは肝心の毛乳頭を毛穴の中に残してしまいます。
だから1本1本丁寧に抜いたところで、同じようにまたすぐムダ毛は生えてくるし、量を減らすこともできません。
レーザー脱毛や光脱毛は、どちらも特殊な光が毛乳頭に直接作用してその働きを弱める効果があります。
脱毛器はすぐに効果がでるわけではない
家庭用脱毛器が他の脱毛器具と異なるのは、処置してすぐにムダ毛がなくなるというわけではない点です。
例えばカミソリであれ、毛抜きであれ、処理をした部位のムダ毛はその場ですぐなくなってしまいますが、残念ながら家庭用脱毛器はそのような効果はありません。
ですので、「すぐにムダ毛をなくす!」といった即効性は求めないようにしましょう。
仕上がりがキレイで効果が長続きする
即効性がないと聞いてもガッカリする必要はありません。
家庭用脱毛器は先にも述べたようにムダ毛の元の直接作用させる脱毛法なので、剃ったり抜いたりするよりも肌や毛穴に対するダメージがなく、仕上がりも非常にキレイです。
また効果があらわれるのに多少の時間はかかっても、一度抜けてしまえばその効果は長く持続します。
さらにうれしいことに、家庭用脱毛器は新たに生えてくるムダ毛の発育を抑えることができるため、ムダ毛を細くして目立たなくするほか、量を減らす効果も期待できます。
もっと詳しく知りたい!種類別(レーザー・光・サーミコン・バルジ・高周波・超音波)の仕組み解説!
レーザー脱毛と光脱毛の大まかなメカニズムは似ていますが、実際の効果や使用感は異なります。
まずは、一覧で簡単に比較してみます。
特徴 | 効果 | 痛み | |
光脱毛(フラッシュ) | 複数の波長で毛根にダメージを与える | サロンレベル | 少ない |
レーザー | 単一の波長で毛根にダメージを与える | サロン以上 | 大きい |
サーミコン | 熱線で毛を焼き切る | なし(除毛のみ) | なし |
バルジ | バルジにダメージを与える | 実績がほぼなし | 実績がほぼなし |
高周波 | 電気を流し熱で毛根にダメージを与える | サロンレベル | 少ない |
超音波 | 音波で毛根を振動させてダメージを与える | 実績がほぼなし | 実績がほぼなし |
それではぞれぞれの違いについて詳しくみていきましょう。
レーザー脱毛器
レーザー脱毛は美容クリニックでおこなわれる医療脱毛でも使用されています。
ただ医療用レーザーは医師のみしか使用できないので、家庭用脱毛器のレーザーの効果はそれほど強いものではありません。
脱毛効果
レーザー脱毛は光脱毛よりも効果が高く、脱毛効果も早くあらわれます。
痛み
痛みに関しては光脱毛よりレーザー脱毛のほうが強いでしょう。
照射範囲
家庭用のレーザー脱毛器は照射範囲が非常に狭いのが特徴です。
そのため1度の処置に、ワキの下で数十回、足や腕では100回以上の照射が必要になります。
光脱毛器
光脱毛は脱毛サロンでも使用されている脱毛法です。
近年の家庭用光脱毛器の中には脱毛サロン同様の効果があるものもあり、非常に人気が高まっています。
脱毛効果
レーザー脱毛よりもやや効果は劣ります。
そのため照射回数はレーザー脱毛よりも多くなるでしょう。
痛み
痛みはレーザー脱毛よりも少なく、人によってはあまり感じない場合もあるようです。
照射範囲
光脱毛はレーザー脱毛よりも照射範囲が格段に広くなります。
そのため1か所あたりの照射回数もレーザー脱毛器よりも少なく、広範囲の脱毛でも苦痛になりません。
サーミコン脱毛器
サーミコン式の脱毛器は熱線で毛を焼き切ります。
脱毛効果
脱毛効果はありません。毛を切るだけなので、綺麗に除毛できるというのみです。
痛み
痛みはほどんどありません。
毛を切っているだけなので毛根へ作用する効果がないからです。
対応範囲
基本的にどこの部分にも利用できますが、熱線で焼き切るため皮膚との距離感に注意する必要があります。
そのため、比較的に自分で見にくいVIOなどには向かないですね。
バルジ脱毛器
バルジとは毛の再生力の根源になる幹細胞(細胞をつくる細胞)で、「発毛因子」のことで、バルジ脱毛器はこの「バルジ」部分を攻撃することで脱毛を行います。
バルジは光やレーザーで刺激する毛根よりも表面にあるため、比較的痛みが少ないといわれています。
脱毛効果
肝心の脱毛効果は実績が少ないため、何とも言えないのが現状です。
医療用脱毛器としてもバルジ式のものを利用するところも数少ないですがあります。ただ、実績症例数も少ないので現時点では効果が不明です。
痛み
理論的には痛みは少ないといわれていますが、こちらも実績が少ないため何とも言えません。
照射範囲
家庭用のレーザー脱毛器は照射範囲が非常に狭いのが特徴です。
そのため1度の処置に、ワキの下で数十回、足や腕では100回以上の照射が必要になります。
高周波脱毛器
高周波脱毛器は1本1本の毛に対して電流を流すことで脱毛を行います。
1本1本単位でしか脱毛できないので、非常に時間がかかる方法となります。
脱毛効果
電流を流すことで熱を発生させ毛根を破壊することができるため、脱毛効果の高い方法です。
痛み
毛根ピンポイントで攻撃するため痛みの少ない方法となります。
対応範囲
1本1本の毛をピンセットで挟むようにして脱毛を行うため、対応範囲が非常に狭いのがネックです。
逆に、眉毛などの細かい部分の脱毛には向いています。
超音波脱毛器
超音波脱毛器は音波の振動により毛根にダメージを与えます。
他の方式のように熱を与えて毛根にダメージを与えるわけではありません。
脱毛の方法は高周波脱毛器と似ていて、毛1本1本をピンセットでつまみながら行うため非常に時間がかかります。
脱毛効果
音波による毛根へのダメージは少ないため、他の方式より時間がかかる方法です。
また、あまりメジャーな方式ではないため口コミなども少なく効果が不明瞭な点があります。
痛み
痛みは非常に少ない方式です。毛根を高速振動で揺らしてダメージを与えるため、痛みを感じにくくなっています。
対応範囲
1本1本行うため非常に手間と時間がかかってしまいます。
ただ、高周波同様に眉毛などの脱毛には向いています。
家庭用脱毛器は「光脱毛」がおススメ
効果だけをみればレーザー脱毛のほうがよいのでは?と思われますが、使用感や費用などをトータルに考えると光脱毛の方に軍配があがります。
確かに効果はややレーザー脱毛の方が高いものの、照射範囲が狭いため照射回数が非常に多くなり、1度の処置に時間がかかります。
そのためバッテリーの消費も激しく、結果的にランニングコストが高くなってしまうでしょう。
一方の光脱毛器は照射範囲が広いため一度の処置にかかる時間も短くすみます。
またカートリッジは消耗品ですが1つあたり15,000~20,000発の照射が可能なので、長い目でみるとコストを安く抑えられるでしょう。
家庭用脱毛器の購入に迷ったら、ぜひ「光脱毛」をお勧めします!